蓼科の自然と
つながる庭
- 長野県 茅野市蓼科 M様のお庭 -
「その土地にあるもの」にこだわったお庭づくり
都会でなければ仕事ができない時代は、もうすぐ終わりを迎えるのかもしれません。
東京から車で2時間半。どこまでも続く雄大な山脈と冷涼な気候。鳥のさえずりさえ、このお庭では大切な「生命」のエッセンスです。
近年別荘地・移住地として人気な長野県茅野市の蓼科では、人間と自然が隣り合わせで生活しています。
八ヶ岳を眺める高台で、別荘暮らしとお仕事を両立していらっしゃるM様のお宅にお邪魔させていただき、
お庭づくりにおけるポイント、お庭や自然との関わり方について、お話をお伺いしました。
2020年~21年にお庭を施工させていただいた、長野県茅野市蓼科の別荘でお過ごしのM様。
多くのお仕事をリモートでこなすご主人は「会議の間の15分」で、自然と隣り合わせの心地よさを実感するそうです。
一歩庭に出て、枝の剪定をしたり、囲っている植物の様子を見たり。
ちょっとした自然との触れ合いは、都心のオフィス街では再現が難しい究極のリラクゼーションであり、蓼科での別荘生活の醍醐味と言えるでしょう。
私たちが「自然の中に
住まわせてもらっている」と思っています。
住空間を自然へ馴染ませる庭
都心からのアクセスの良さ、広大な眺めと自然を身近に感じられる環境を求めてこの蓼科に別荘を建てることを決めたというM様。
今回はお庭の植樹や階段の設置等のエクステリアをお任せいただきました。
ご依頼いただいたのは、「その土地にあるもの」にこだわったお庭づくり。
植樹する苗木も、このお庭で生きて、成長していける種類を。元々自生していた植物も活かしながらの施工となりました。
施工の様子
①地域に根差した木の植樹
以前のコラム「今日も樹は空を飛ぶ」でお伝えしたのが、M様邸でした。
背の高い立派な苗木を何本も植えるため、クレーン車を出動しての作業です。
蓼科の標高の高い地区は自然に生える木も限定される、植物にとっては寒冷な環境です。
蓼科や八ヶ岳に自然に生えるような標高の高い地域で自生している種類を選定していただくことで、山に根付き、自然と共に育つ庭にすることができました。
どの季節に木を見るかによってもメリットがあり、秋に植木市場をご覧頂くと、紅葉の彩りもイメージして選定できるのでおすすめです。
お庭の施工は時期もあり、春先の作業は事前にお話いただいていた方から埋まってしまいます。
可能でしたら冬のうちからご相談いただけると、より植物にやさしい工事が可能です。
こだわりポイント
- 高冷地でも根付く植物のピックアップ
- 紅葉した状態での苗木チェック
- 地域に自生する種類の木で、自然に根差したお庭づくり
離れていても庭とつながる。IoTでもっと身近な蓼科生活
近年の家電のIoT化により、蓼科にいなくても別荘が管理できるツールが増えています。
ご主人もいつでもお庭が見えるカメラを導入されており、私たちの作業の様子も遠方からご確認頂きました。
たまに換気をしたり、到着前に空調を効かせたり、大雨の後は庭の様子を窺ったり。
より便利に、より安心に別荘の維持管理が行えるようになってきています。
もし突発的な別荘の不具合・修繕が必要な場合は、フォレストメンテナンスの不動産部でも承っておりますので、お気軽にご連絡ください。
(鍵がない、広域にわたる災害等では、お受けできない場合もございます。事前にメンテナンスのご契約をいただくとスムーズです)
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②稜線を形成する、山としての庭
「自然の中で、できるだけ目立たなくしてください」と依頼された今回のお庭。
M様の自然、山、そして自然の中の別荘に住むことに対する感性をお話いただいたことで、庭も山の一部であることを念頭にお庭づくりを行いました。
枝ぶりや高さの違う木々、広葉樹と針葉樹を合わせながら山肌に沿い、緩やかに背景に溶け込むような配置で植樹を行い、
不自然に切り取られてしまった宅地としての別荘を、山の稜線を構成する一部へ変化させました。
山の稜線が背景に入る場所の時は、その背景につながるような設計を心がけています。
spring

winter

こだわりポイント
- 山と馴染む木の構成
- 木の高低差で、広い土地でも密度の差を解消
- 針葉樹をポイントで取り入れた冬も美しい庭
③人が自然へ入り込む木の細道
家の奥に広い庭を持つM様邸。蓼科で育つ植物をはじめ、数種類の植物のほかは自然に任せた美しい草原になっています。
そこに人間が出入りしやすいよう、弊社で伐採した木を粉砕したウッドチップでお庭を周回する細道を作りました。
まさに、お二人が体現する「自然と住空間の中間」のお庭となっています。
after

later

「自然に種がこぼれて、芽が出る。それを見つけて、観察するのも面白いんです」と目を輝かせるM様。
M様邸のお庭は、まるで壮大な実験室。
お二人はここ蓼科で日々自然と触れ、月日の流れとそれによる変化を楽しむ日常をお過ごしでした。
自然から生まれる安らぎの草木染め
「えっ!こんなに色があるんですか?」と思わず聞いてしまったのが、M様の作られている草木染めです。
お庭や周辺の草木の皮、花、根、実からは天然の染料が取れます。そのあと、植物の色素が反応しやすい金属成分を含んだ液体(媒染液)に浸けることで、色をより鮮やかにし定着させることができるそうです。
例えば、淡い黄色に染めているのは「セイタカアワダチソウ」です。
蓼科でもたくさん咲いていて、外来植物として駆除対象にされているセイタカアワダチソウですが、草木染に使用するとこんなに素敵な色が。
「植物に興味を持つと、"雑草"というものはないんだなと思います。だからお庭も散歩道も、私にとって宝の山です」と語るM様。
こんな自然と触れ合えるのも、蓼科・八ヶ岳という大自然の近くでの別荘生活の醍醐味ではないでしょうか。
「人には『そんな田舎で、庭に出て何をしてるの?』と聞かれることもありますが、私は『山を育ててる』と答えるんです。
この庭で大切にしたところは、『自然と家を繋げる庭』にすること。
木に絡まった蔦を取ったり、古い枝を落としたりすることは庭のためだけではなく、この山や自然を作る手伝いなんだと思っています」
M様は、蓼科の地で自然と向き合う別荘生活をなされています。
お庭に完成はありません。常に手をかけることが必要ですし、見ぬ間にも植物は成長します。
その厳しさと向き合いながらも、そこに癒しとやりがいを見いだすことは、自然との距離が近い地域でしか経験できない生活だと思います。
私たちが作るのは庭だけではありません。
切り株に腰掛け、山を眺めるかけがえのないひとときを。フォレストメンテナンスは、生活の中で自然と一体になれるひとときを感じて頂けるようなサポートを行わせていただきます。
別荘のこと、お庭のこと。
どんなことでもお気軽にフォレストメンテナンスにご相談ください。
どんなことでもお気軽にお電話ください。
・下草刈りをしてほしい
・草木の手入れをしてほしい
・整地をしてほしい
・ネイチャーガーデンデザインのお庭について詳しく聞きたい
・移住を考えている...など
スタッフが心を込めて親切・丁寧にご対応します。
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